人との繋がり

二代目社長から「本物社長になる究極の方法を一つだけ挙げると、何になるか」と聞かれたら、どう答えようかと考えました(実際に聞かれた訳ではありませんが)。

その答えは「人との繋がり」ではないかと思います。

これには、3つの側面があると思っています。1つ目、2つ目は比較的簡単だと思います。

1つ目は、本物社長になる上でプラスとなる人と繋がること、2つめは、マイナスになる人との繋がりを切っていくことです。もちろんばっさりとはいきませんから、少しずつ距離を置くことになるでしょう。

「朱に交われば赤くなる」という言葉があります。「人は、関わる相手から大きな影響を受けるので、良い友人を選ぶことは大切だ」という教訓でしょう。困っている二代目社長さんをつぶさに見ていると、成功に向けて刺激を与えてくれるような人と、ほとんど付き合っていないことに気が付きます。付き合いが、同様の境遇にある二代目社長に限られる場合も、少なくありません。

「お前も俺も、なかなか社長にしてもらえないな。他に理解してくれる人はいないけれど、俺たちだけは仲間だよな」と言いながら愚痴を言い合う仲間がいることは、とても安心できることです。こういう私も、サラリーマン時代には、似たような付き合いを何年となく続けたことがあります。会う度ごとの話す内容は、ほとんど変わりがありません。しかしその期間は、今思い返すと、一ミリも成長しなかった数年間のように感じられます。

「では、叱咤激励してくれる人と付き合えば良いのか?」しかし、叱咤激励してくれる人は、仮に探したとしても、なかなか見つけることができません。万が一、見つけられたとしても、そういう人と繋がっているのは相当な覚悟が必要でしょう。付き合い続けることが、難しくなるかもしれません。

それよりも「成功している人」と付き合うのが大切なのではないかと思います。つまり本物社長です。二代目社長かつ本物社長がいれば申し分ありませんが、創業社長でも良いと思います。そういう人と、付き合っていくのです。「そこから学ぶ訳だな。」もちろんそうですが、学ぶだけではありません。前向きな姿勢、そのようなエネルギーを分けてもらうのです。

それから3つ目の本物社長になるために必要な繋がりとして、社員との繋がりをあげたいと思います。本物社長を見ていて気が付くのは、社員との繋がりを大切にしない人はいないということです。もちろん、その方向性や温度感には違いがあります。ある本物社長は社員と、友人のように、家族のように接していました。一方で別の本物社長は、とてもドライな態度で接していました。

ドライだからといって、社員のことをないがしろにしている訳ではありません。社員のこと、特に社員の成長については「そこまで考えているのか」と思うほど、気遣っていました。いずれにせよ、社員との繋がりを大切にしているのです。

社長として本物になるとは、実は「人間力」を上げることではないかと思います。人間力を上げることが、人との付き合いと切り離したところで生まれるはずがありません。社員ときちんと向き合わずして本物社長にはなれないということです。

なかなか難しいことだとは思いますが、ご支援している二代目社長には、少しずつ社員との繋がりを近くしていくよう、勧めています。まずは「社員と付き合っていこう。社長というものは、社員あっての存在なのだから」という気持ちになって頂くことが、出発点かもしれません。



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